一般社団法人生きにくさを抱えた障害者等の支援者ネットワーク

 私は、2013年から罪に問われた障害者に対して弁護士と福祉関係者が連携する弁護活動に力を入れてきました。その中で、私は、福祉関係の方々が2016年に設立した一般社団法人生きにくさを抱えた障害者等の支援者ネットワーク(以下「生きにくさネット」といいます)の監事を設立時から務めさせていただいています。

 生きにくさネットは、「本来であれば福祉的な支援を必要とする様々な『生きにくさ』を抱えながらも、適切な支援のないままに罪を犯したり、社会的に逸脱した行動を繰り返してしまう人を対象とし、その人たちを多面的・継続的に支援することで障害・貧困・差別・孤立等からくる“生きにくさ”からの脱却と“生き直し”がなされることを目的」としています(生きにくさネットHPから)。

 生きにくさネットでは、毎年、セミナーを開催し、生きにくさを抱える方々の様々な問題について社会に発信し続けて来ています。2022年4月28日には「旧優生保護法裁判『これまで』と『これから』」、2023年2月27日には「生きにくさネットセミナー / 『生きにくさを抱えた女性の地域生活を支えるために』等々、障害という視点を中心に据えながらも、それに止まらない人々の「生きにくさ」に対して何ができるのかについてセミナーを実施しています。

 私は、監事として主に運営面をサポートさせていただいていますが、毎回、示唆に富む内容で大変勉強させていただいております。日々の弁護活動の中でも、生きにくさネットの関係者の方々に相談させていただくこともしばしばあり、依頼者の福祉に繋げる活動を実現することができています。

 生きにくさネットにご興味を盛られましたら、一度、生きにくさネットのホームページを閲覧してみてください(URL:https://www.ikinikusa.net/)。

弁護士 屋宮昇太